【表で解説】1万円払っても、借金は3,750円しか減っていない事実
リボ払いの最も恐ろしい点は、毎月の返済額の「中身」にあります。多くの人が「毎月1万円返しているんだから、借金も1万円減っているはず」と勘違いしていますが、これは大きな間違いです。あなたがATMに入れた1万円は、まず先にカード会社の取り分である「手数料(利息)」に割り当てられ、残った「おこぼれ」だけが元金の返済に回されるのです。
例えば、借入残高50万円、金利15.0%、毎月1万円返済という一般的なコースでシミュレーションしてみましょう。初回の支払い内訳はこうなります。
| 項目 | 金額 | 解説 |
|---|---|---|
| 毎月の支払額 | 10,000円 | あなたが払ったお金 |
| 手数料(利息) | ▲ 6,250円 | カード会社への上納金 |
| 元金への充当 | 3,750円 | 実際に減った借金 |
見てください。1万円払ったのに、実際の借金はたったの「3,750円」しか減っていません。半分以上(62.5%)が利息として消えているのです。これが「リボ払いの正体」です。バケツの底に穴が空いた状態で、必死に水を汲んでいるようなものです。
50万円を完済するのに「6年半」かかる地獄
では、このペース(50万円借入、毎月1万円返済)で返し続けると、完済までにどれくらいの時間がかかるのでしょうか? 結果は衝撃的です。
シミュレーション結果
- 返済回数: 79回(約6年7ヶ月)
- 総支払額: 790,000円
- 支払う利息総額: 290,000円
50万円の買い物をするために、最終的に79万円を支払うことになります。差額の29万円は、何も生み出さない純粋な「コスト」です。29万円あれば、最新のパソコンも、海外旅行も行けました。リボ払いを選択したというだけで、あなたはそれだけの資産をドブに捨て、さらに6年以上も毎月カード会社に貢ぎ続けることになるのです。
さらに恐ろしい「残高スライド方式」の罠
先ほどのシミュレーションは「ずっと1万円払い続けた場合」の話です。しかし、多くのカード会社は「残高スライド方式」を採用しています。これは「借金が減ると、毎月の支払額も勝手に減らす」という仕組みです。一見親切に見えますが、これこそが「一生終わらせないための罠」です。
例えば、頑張って返済して借金が10万円まで減ったとします。するとカード会社は「今月からは支払いは3,000円でいいですよ」とハードルを下げてきます。支払いが楽になってラッキー? いえ、違います。返済ペースが落ちることで、完済までの期間がさらに引き延ばされ、その分だけ長く利息を取れるようになるのです。
この仕組みのせいで、完済までのゴールポストは逃げ水のように遠ざかります。「あと少しで終わる」と思った瞬間にペースダウンさせられ、気づけば10年、15年とカード会社に飼い殺しにされる。これが僕が500万円まで借金を膨らませたカラクリの正体です。
リボ地獄から脱出するための「2つの数字」
この終わりのない地獄から抜け出すためには、感情論ではなく「数学」で対抗するしかありません。今すぐカードの明細書を取り出し、以下の2つの数字を確認してください。
- 現在の金利手数料の額(毎月いくら捨てているか)
- このままのペースでの完済予定日(ゴールはいつか)
もし完済予定日が「5年以上先」だったり、支払っている利息が「毎月5,000円以上」あるなら、自力での完済は極めて困難です。その場合は、法律の力を借りて「将来発生する利息をゼロにする(任意整理)」という手続きを検討すべき段階に来ています。
僕も最初は「弁護士なんて大げさだ」と思っていました。しかし、計算機を叩いたとき、自力で返すにはあと15年もかかり、その間にさらに100万円以上の利息を払うという計算結果が出たとき、迷いは消えました。利息をカットするだけで、返済期間は半分以下に短縮できます。これは「逃げ」ではなく、あなたの人生を守るための賢い「戦略」なのです。


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